怖い話を披露するネタが得られる百物語怪談「新耳袋」


夏の季節になると、お友だちと怖いお話をしたりしませんか?背筋がゾクゾクする怖いお話は、暑い季節の時にはぴったりです。他の人が知らない怖いお話を語りたい時に、良い話のネタが得られるおすすめの本があります。

それが今回ご紹介する「新耳袋」という本です。色々な不思議で怖いお話がのっている実話怪談集で、聞いた人を怖がらせることができる良いネタが手に入ります。

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「新耳袋」についてちょっと説明

創作など一切なしの全話が実際に誰かが体験した話を紹介しており、心霊・妖怪・UFOものと収録されているお話はジャンルが豊富です。著者は木原浩勝さんと中山市郎さんのお二人で、実話怪談シリーズとしては高い人気がありヒットしました。

作家の一人である木原さんは江戸時代の怖い話を集めた「耳嚢」という随筆の現代版を目指し、自分が聞き集めた怪談集に「耳袋」のタイトル名を入れたそうです。

「新耳袋」シリーズはメディアファクトリーから出版され、現在では文庫版も刊行され入手しやすくなっています。

「新耳袋」のウリはリアリティがあること

実話怪談集は数多く出版されていますが、その作品のほとんどは実際の話より盛られ着色されています。「新耳袋」はウリの一つとして、そういった演出がなく体験者から聞いた話そのままが記されている。
シンプルさ故に怖い話を経験した人の恐怖感などが読み手にも伝わりやく、本当にあったのだろうと思わせるリアリティさが感じられます。
リアリティがあるため不気味さのある話も読み終わった後、自分がそんな目にあったらどうしようと余計な心配をしてしまうかもしれません。

百物語形式だけど安心の九九話収録

「新耳袋」は全10巻で刊行されていますが、収録されているお話はどの巻も九九話が収録されています。怪異を百話語る百物語形式の作りになっていても、ぴったり百話にならないようとの配慮。

怪異は百話語ると話をした人にも、怪異が起こるという言い伝えがあるのをご存じでしょうか。「新耳袋」はメディアファクトリー版の前に一度他社から出されたことがあり、その際はきちんと百話収録し読んだ人に怖いことが起きてしまうトラブルが。メディアファクトリー版では読む人が怖い目にあわないように、寸止めの九九話収録になりました。

百物語形式は一話ずつが短く読みやすいボリュームなので、集まりで「新耳袋」から仕入れた怖いお話を語る時にも丁度いい長さになるでしょう。

一巻以上を読むと百話越えになるので怖い目にあう危険がありますが、一度に読む本は一巻にしておけば怪異に遭遇しないですみます。

収録されている話をちょっと紹介

この本はどの話も怖くて面白いです。その中から、特に怖いなと感じるお話をご紹介しましょう。

ノブヒロさん

「新耳袋」第七巻に収録されているお話で、新耳袋ファンの間では最も怖いと言われています。
一人で子ども育てている女性が体験したことで、彼女は仕事で「ノブヒロ」という名前の画家と知り合いました。ノブヒロさんは女性を気に入りモデルになってほしいと頼み、初対面なのに疑問に思いつつも女性は交流する内にノブヒロさんと親しくなる。

ところがノブヒロさんは、ある日急死してしまう。女性は警察からノブヒロさんの死んだ時刻を聞きますが、その死亡推定時刻にノブヒロさんは女性の家に来ていたのでした。

ノブヒロさんはなぜ死んだのか?彼が死んだ時刻に女性の家に来ていた人は?そもそもなぜノブヒロさんは初めて会った時から、妙に女性に親し気だったのか…。

隣の女

「新耳袋」第一巻に収録されているお話で、不気味さがピカ一のお話です。

話し手が東京に住む知人の男性から聞いた体験談で、正体不明の隣人についてになります。

アパートに住んでいた男性の隣の部屋には、母と娘が二人きりで住んでいました。母親は普通の中年女性なのですが、娘の方が変わっていていつも全身黒ずくめの格好をしている。肌を一切見せないようにしていて、顔まで黒いサングラスと黒いマスクをつけ更には黒いマフラーで覆い完全防備。

男性は病気などでそうしているのだと思っていましたが、偶然に娘の正体の片鱗を目撃してしまいます。買い物から帰り自宅のドアを開ける娘の手首の一部が見え、それは真っ黒な色をした一枚の金属だった。

義手にしては金属は薄すぎ、義手なら物を握ったりできないはず。全身を黒で隠した娘の体はどうなっているのか?果たして人間なのか…。

おわりに

毛色の変わった怪異のお話がたくさんある「新耳袋」。この本で知ったお話を語ったら、お友だちも怖がってくれるかもしれません。映像化もされているので気になる人は、そちらもご覧になってはいかがでしょうか。


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