魔法で大人になれる魔女っ子の成長ファンタジー「乱と灰色の世界」


魔女っ子アニメは魔法で大人になる展開がありますが、今回ご紹介したいマンガ「乱と灰色の世界」もそのような流れが含まれています。

複雑な事情を抱えている魔法使い家系の少女が、魔法で大人の姿になり初恋やクラスメイトとの交流などを経験し成長していくファンタジー。彼女が恋するのは大人になった姿の時に知り合った年上のちょっと問題ありな青年で、年齢差のあるラブストーリーの一面もある漫画です。

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「乱と灰色の世界」の紹介

この漫画の作者は入江亜季さんで、Fellows!→(誌名変更)ハルタに連載されていました。2008年から2015年まで連載され、全7巻で刊行されています。単行本は200ページ越えのボリュームがあり、1冊でもたっぷりの読み応えがある作品。

「乱と灰色の世界」の舞台は地方都市で、灰町という架空の町で展開されます。物語の世界では人間の害となる骸虫(むし)という存在がいて、骸虫(むし)が人間の住む世界に来ないよう魔法使いが守っている。主人公である魔女っ子・乱は魔法使いの一族の娘で、母親が最強クラスの魔法使いのため骸虫(むし)から人間界を守る任務があり一緒に暮らせません。

乱は仕事で母が常に不在という状況により、父と兄との三人暮らしをしています。彼女は学校になじめずイジメられ、魔力が不安定で魔法が上手く使え、同じ魔法使いの子どもからも疎まれていました。

魔法下手な乱にも唯一得意な魔法があり、大人用のスニーカーを履くと大人の姿になることができます。寂しさから離れて暮らす母親に会いたくなった乱は、大人の姿に変身し気球っぽいもので空を飛び母親の所に行こうとする。

残念ながら気球っぽいものでの移動は失敗してしまい、あるマンションの屋上に落下する。そこでマンションの住人・凰太郎(おうたろう)と出会いました。大人になった姿の乱は母親譲りの肉感的な美女。でも中身は純真無垢な子どもの彼女に凰太郎は惚れ、乱にアタックしはじめる。

他人に愛情を示されたことは乱には未経験であり、凰太郎のアピールに自分も好意を抱くようになっていきます。

主人公と初恋相手の人物紹介

「乱と灰色の世界」で基本設定の一つは、乱と凰太郎のラブストーリ展開になります。話を動かす主要人物の2人についてもご紹介しましょう。

漆間 乱(うるま らん)

本作の主人公で小学校4年生になる女の子です。両親ともに魔法使いで特に母親は最強の魔法使いと呼ばれており、乱も潜在的に莫大な魔力を有しています。魔力があってもコントロールができないので、魔法が使いこなせず同族の子どもたちから冷たい扱いを受けてしまう。学校でもイジメにあい、家族以外に心を許せる人がいない。性格は純粋で明るい素直な子ですが、周囲に上手くなじめないため人間関係で苦労しています。

大人用のシューズを履くと大人の姿になれる魔法だけはでき、変身した時の姿はスタイル抜群な美人になります。家族以外の人間は温かく接してくれることがなかったためか、自分に想いを寄せる年上の凰太郎と関わり彼を好きになっていく。

三門 凰太郎(みかど おうたろう)

乱の初恋相手となる人物で、父親は灰町市長をしています。お金持ちの家の御曹司として金銭的に恵まれており、自分も社長としての仕事を持っている。容姿も良く女遊びが趣味にしている所があり、女性関係はかなり乱れていたようです。

自分の住むマンションの屋上庭園に落ちてきた大人姿の乱と出会い、美女な上に純真な彼女の人柄に惹かれ恋してしまいました。何でも自由に手に入る立場にいて性格的には捻くれており、真剣に人を好きになったのは乱が初めて。行動や生活など褒められたものではなかった彼ですが、乱に正しい意見を述べ注意するなど凰太郎自身も人として良い方向へ変わっていきます。

おわりに

「乱と灰色の世界」は年の差ラブストーリーでもあり、魔女として人間として成長していく少女のお話でもあります。恋の甘さの中に色々な苦みが混ぜられているので、切なくなったり悲しくなったりすることも。乱と凰太郎の結末についても、苦みが含まれています。可愛くてシリアスな少女の物語を、ぜひ楽しんでみてください。


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