怖い話を披露するネタが得られる百物語怪談「新耳袋」

夏の季節になると、お友だちと怖いお話をしたりしませんか?背筋がゾクゾクする怖いお話は、暑い季節の時にはぴったりです。他の人が知らない怖いお話を語りたい時に、良い話のネタが得られるおすすめの本があります。

それが今回ご紹介する「新耳袋」という本です。色々な不思議で怖いお話がのっている実話怪談集で、聞いた人を怖がらせることができる良いネタが手に入ります。

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車と話せる探偵少年の不思議な現代ファンタジー「北北西に曇と往け」

探偵業で生計を立てていてちょっと不思議な力がある少年の日常を描いた現代ファンタジー、「北北西に曇と往け」を今回はご紹介させていただきます。

ファンタジー漫画で定評のある漫画家・入江亜季さんの新作で、自然豊かなアイスランドを舞台にしている作品になります。物語の主人公は日本人少年で車を相棒にして、探偵業の仕事をしていて時に変わった依頼をこなす。日常を描きながらも非日常も入った独特な面白さがあり、2019年マンガ大賞にノミネートされ高い評価を受けています。

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【ネタバレあり】「墨攻」が描く中国戦国時代の異端児集団の守りを見よ

人間を様々なカテゴリで分類することは、よくあることです。
「攻めるタイプ」と「守るタイプ」に分けるのもその1つ。

さて、攻める方と守る方、いったいどちらが大変でしょうか。
筆者は、守る方が大変じゃないかと考えています。

守る側は、どこから攻めてこられるかを、いついかなるときも考えていなければなりません。
注意を常に全方向に張りめぐらす必要があるのです。

しかし、「守るタイプ」に属する人種もまた、たしかに存在します。

攻めることは決してせず、守れと言われれば守る。
あえて積極的に守りの側に回る選択。

今回紹介する「墨攻」は、墨子の教えを支持する者の戦いを描いたもの。
墨子の教えの1つに「墨守」と呼ばれるものがありますが、本書は「墨攻」。
あえて守るという、積極的な守備の姿勢が、タイトルに込められているのです。

「墨守」ではなく「墨攻」を、本記事で解説していきます。

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魔法で大人になれる魔女っ子の成長ファンタジー「乱と灰色の世界」

魔女っ子アニメは魔法で大人になる展開がありますが、今回ご紹介したいマンガ「乱と灰色の世界」もそのような流れが含まれています。

複雑な事情を抱えている魔法使い家系の少女が、魔法で大人の姿になり初恋やクラスメイトとの交流などを経験し成長していくファンタジー。彼女が恋するのは大人になった姿の時に知り合った年上のちょっと問題ありな青年で、年齢差のあるラブストーリーの一面もある漫画です。

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ファンタジー好きな人におすすめ!入江亜季著「群青学舎」

美しい絵で綴られる不思議な世界観の漫画が好きな人に、今回は「群青学舎」というコミックをご紹介いたします。読み切り形式の短篇集で物語の舞台は西洋風や和風と話によって違い、時代も現代風や中世ヨーロッパ風と様々です。
ストーリーの作りがしっかりしていて異世界風の世界観の物語でも現実感があり、作り物っぽさのないファンタジー漫画になっています。

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【ネタバレあり】砂が人を食う!?「ザ・サンド」から学ぶB級パニック作品の楽しみ方

「ザ・サンド」は、2015年に製作されたアメリカのパニックホラー映画。
いわゆるB級作品の本作は、製作期間がたった12日間と短いものでした。

一度触ったら最後、のみこまれてしまう謎の砂の上に取り残された若者たちの脱出劇。
「人を襲う砂」という設定は斬新で、得体の知れないものに対する恐怖心と好奇心をあおり立てます。
それでいて「お約束」も外さない本作は、B級作品愛好家にはたまらないものでしょう。

いい意味で安っぽい本作は、グロテスクシーンに耐性ある人なら問題なく見られる一作です。
というより、ホラーではなくパニック映画として見てみてください。

その理由については、本記事で解説していきます。

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「会社に雇われずにフリーで働く! と決めたら読む本」が問う、覚悟とは

昨今、「働き方改革」が声高に叫ばれています。
しかしどうでしょう、働き方が変わったという実感のある人がはたしてどれだけいるでしょうか。

まずはじめに、会社はあなたを助けてはくれません。

決してあおるつもりはありません。
ただし、実際のところこれは少なからず的を得ています。

そんな気持ちが芽生えたとき、真っ先に頭をよぎるのは「転職」という二文字。
今後の身の振り方を決めるという、重大な局面に立たされていくのです。

そして、その先に延びた道はいくつかに分かれます。
別の会社に雇ってもらうのか、起業するか、独立して一人で立つか。

本書はそのうちの、一人で立って生きる道を考えた人に向けられたものです。

本書に興味を持つということは、多少自らの「働き方」と向き合った人たちでしょう。
そんな人が、自ら働き方を改革するための一つの選択肢として、フリーランスを紹介する本書。

本記事では、本書が包み隠さず述べたフリーランスの実態について、ご紹介します。

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心の病みと日常生活の笑いが混ざった不思議エッセイ漫画「幽玄漫玉日記」

現代日本で急増している心の病「うつ病」。うつ病にかかり苦しんでいる人は多く、漫画家の桜玉吉さんもその一人です。ギャグ漫画家で人を笑わす職業に就きつつ、うつ病を抱える桜玉吉さんが発症後に発表した漫画は明るさと暗さが混在した不思議さがあります。

今回ご紹介する「幽玄漫玉日記」はうつ病治療の後に連載したエッセイ漫画で、コメディ調で描かれながら所々にうつ病の陰が潜んでいる作品。笑わせるストーリーの中に混じる作者の心の苦しみが、エッセイ漫画に重みを与え印象深いです。

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妄想・現実ごちゃ交ぜ幻想的エッセイ漫画「御緩漫玉日記」

映画などで虚構と現実の光景をおり混ぜる演出方法がありますが、漫画でもそういった表現方法がされている作品があります。今回ご紹介する桜玉吉さんの「御緩漫玉日記」も作者の妄想と現実が交錯する内容で、幻想的な感覚のする変わったエッセイ漫画です。

作者が本当に体験したこと、作者が心の中で夢想したこと。妄想と現実はどこか曖昧に線引きされ、ゆるりとした桜玉吉さんの日常風景が語られます。

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独特のテンションが楽しい桜玉吉のエッセイ漫画「防衛漫玉日記」

漫画家本人の体験を描いたエッセイ漫画は最近はジャンルとして確立されていますが、エッセイ漫画が出始めた頃に発表された作品は割と作者の思うままの内容で描かれていました。

マニアックな層から好かれているマイナー漫画家桜玉吉さんが発表した1995年に描いたエッセイ漫画「防衛漫玉日記」も、桜玉吉さんの濃い実体験が惜しみなく出されている作品です。今回はこの「防衛漫玉日記」をご紹介します。

実在の個性の強い人間がよりデフォルメされていて、他のエッセイ漫画より癖があり笑えます。

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